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『こんな夜更けにバナナかよ』の感想 泣けます!【ネタバレ有】

 

『こんな夜更けにバナナかよ』

作品名自体は私が高校生だった15年前に初めて聞いた。

インパクトが大きい名前なので、印象には残っているが、作品の内容は知らなかった。

映画版は、私が大好きな大泉洋さんが主演を務めるということで、気になっていた。(北海道民は基本的に大泉洋ファンが多い)

予告動画を見て「泣ける」と確信し、映画館へ実際に見に行ったが、予想以上に泣ける映画であった。

是非、皆さんにも劇場で見てほしいので、レビューしよう!

『こんな夜更けにバナナかよ』とは

『こんな夜更けにバナナかよ』は2003年3月に渡辺一史氏により書かれた。

全身の筋力が徐々に衰えていく「筋ジストロフィー」という難病を抱える鹿野靖明さん(札幌出身)に取材して書かれたノンフィクション作品である。

  • 第35回大宅壮一ノンフィクション賞
  • 第25回講談社ノンフィクション賞

を受賞している。

映画を見ると原作を読みたくなる人が多いはず。(私もその一人でアマゾンから届くのを待っている。)

『こんな夜更けにバナナかよ』映画のあらすじ

鹿野靖明、34歳。札幌在住。幼少の頃から難病の筋ジストロフィーを患い、体で動かせるのは首と手だけ。人の助けがないと生きていけないにも関わらず、病院を飛び出し、風変わりな自立生活を始める。自ら大勢のボランティアを集め、わがまま放題。ずうずうしくて、おしゃべりで、ほれっぽくて!自由すぎる性格に振り回されながら、でも、まっすぐに力強く生きる彼のことがみんな大好きだった―。この映画は、そんな鹿野靖明さんと、彼に出会って変わっていく人々の人生を、笑いあり涙ありで描く最高の感動実話!

実在した人物・鹿野を演じるのは、同じ北海道出身の俳優・大泉洋。減量で最大10キロ痩せるなどの容姿面を似せるだけでなく、彼の人間的な魅力をユーモアたっぷりに体現する。鹿野に反発しながらも、少しずつ心を開いていく新人ボランティアの安堂美咲役には、高畑充希。何も知らない感情豊かな女の子が、鹿野の最大の理解者へと成長していく姿を、伸びやかに演じる。その美咲の恋人で医大生の田中久を演じるのは、三浦春馬。将来や恋に悩みながらも、鹿野と触れ合う日々を通じて変わっていく青年を、繊細に演じる。その他、萩原聖人、渡辺真起子、宇野祥平、韓英恵、竜雷太、綾戸智恵、そして原田美枝子と、本格派・個性派キャストが勢揃い。佐藤浩市も友情出演し、豪華な俳優陣が脇を固める。

(こんな夜更けにバナナかよ 映画公式HPより引用)

公式の予告動画がコチラ。面白いと感じるのであれば、見に行くべきである。

『こんな夜更けにバナナかよ』感想(ネタバレなし)

率直な感想としては、以下のとおり。

  • 親や周囲のボランティアへの気持ちが泣ける
  • 大泉洋さん演技うますぎ
  • 障害者も対等な存在だと気づいた

主人公の鹿野さん(大泉洋)と母親(綾戸智恵)のやり取りが毎回泣ける。

鹿野さんは「クソババア早く帰れ!」と悪態をついているが、本音の所では母親への感謝・愛情に溢れている。

鹿野さんはボランティア達に対しても臆することなく、命令をする。それも「対等だ」「できないことは頼むしかない。その勇気をもつしかない」という思いからである。

相手のことを”対等”と思っているからこそ、田中(三浦春馬)に対してアドバイスをする。

「障害者は人生を楽しんではいけないのかよ!?」

鹿野さんのこの言葉が私の心に響いた。

大泉洋さんは演技力高すぎるので、泣かせることも笑わせることも自由自在。正に北海道の大スターである。

劇中で使っている北海道弁も(当然ながら)自然だった。

中には違和感を感じる役者さんもいた。

北海道民はオクラホマの河野さんが出演(宮田屋珈琲の店長役)した瞬間にテンションが上がるだろう!笑

以下、ネタバレも交えた感想を書くので、まだ見ていない方は気を付けてほしい。

 

 

 

 

 

『こんな夜更けにバナナかよ』感想(ネタバレあり)

それではネタバレ有の感想を書いていく。

私が一番泣いたのは鹿野さんの母親への思いだ。

「障害者の自分を産んだことに責任を感じないでほしい。自分の人生を楽しんでほしい。俺が甘えたら、介助につきっきりになってしまう。」

障害者の世話は家族が見ているもの、と思い込んでいた私にとって、鹿野さんのこの思いと行動には驚いた。

頼みごとをしないといけない人にとっては、家族以上に頼りになる存在はいない。

それにも関わらず、家族ではなくボランティアに介助を頼むのは、只ならぬ覚悟が必要だ。

本気で対等と思っていないと頼めないし、ボランティアからも対等と思われないと成立しない。

鹿野さんのこの思いと人柄により、ボランティアとの信頼を築く姿は想像に難くない。

 

母親への感謝の手紙も泣けるシーンであった。

内容もさることながら、手紙に涙の滲みがあったのが、鹿野さん?お母さん?どちらの涙なのだろうか。(私は両方だと感じた)

 

鹿野さんの生き方には憧れるポイントが多い。

  • 楽しむ時は全力で楽しむ
  • 命がけで行動する
  • 常に夢を持っている
  • 本音で生きる

私ができていないことも多く、こんな風に生きたいと思うカッコイイ男であった。

みんなの感想

本当に”姿勢”ひとつである。姿勢と思いがあれば人は付いてくる。

私も原作を読みたいと思い、アマゾンで注文した。

やはり、そう思う方は多いのであろう。

まとめ

泣ける映画でみなさんにおすすめしたい。

難病の辛い部分や障害者が被る理不尽などは特に描かれておらず、見やすい内容だったと思う。

DVDのレンタルが始まったら、もう1回見てみようと思う。

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ABOUT ME
ットリ
札幌在住の32歳。グルメとドライブが趣味なので、北海道中の"おいしいお店"や"絶景スポット"に行くのが生きがい。 北海道の良さを広められるよう、頑張ります!

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